これだけは知っておきたい!登山家との会話で頻出する登山用語10選!
登山はとてもニッチで奥が深いアクティビティであり、登山の専門用語は数え切れないほどあります。初心者がこれらすべての専門用語を覚える必要はありませんが、基本的な登山用語を覚えておくことはとても重要です。他の登山者との報交換がスムーズにできることで、山行の安全性が上がったり、話も弾み、登山がもっと楽しくなるでしょう。そこで、よく耳にする登山用語を10個に厳選して紹介します。
尾根(おね)・稜線(りょうせん)
稜線と尾根は同じ意味で使われることが多く、山の頂上から頂上を結ぶ線で、その両側が斜面となっている部分を指します。稜線を歩くときは周りに遮るものがないため、見晴らしが良く、涼しい風が気持ちいいので、稜線歩きが好きな登山家は多いです。
ガス(がす)
「ガス」とは、山にかかる霧のことを意味します。登山中に周りが霧に覆われ景色が見えなくなってきた時などに、「ガスってきた」と言うように使われます。
ガレ場(がれば)・ザレ場(ざれば)
「ガレ場」は、石や岩などが積み重なってできた、足元が不安定で歩きにくい山道を指します。これに対し、「ザレ場」は、ガレ場よりも石や岩が細かく、小石や砂を敷いたような場所を意味します。どちらも足元が不安定で滑りやすいため、気を付けて歩く必要があります。
キジ撃ち(きじうち)・お花摘み(おはなつみ)
男性が山で用を足すことを「キジ撃ち」、女性が山で用を足すことを「お花摘み」と言います。草むらにかがんで用を足す姿が、鉄砲でキジを撃つ姿勢やお花を摘む姿勢に似ていることからできた言葉です。
トレース(とれーす)
「トレース」とは、主に雪山で登山道の雪面に残された他の登山者の足跡を指します。トレースがない場合は登山の難易度が格段に高くなるので、雪山に慣れるまでは登山者が多く、トレースが多い山を選ぶと良いでしょう。
偽ピーク(にせぴーく)・偽ピー(にせぴー)
「偽ピーク」とは、頂上を隠すように存在する紛らわしい小ピークを指します。もうすぐ頂上だと思い力を振り絞って登ったら、本来の頂上は実はもう一段も二段も先で、げっそりしてしまう経験は登山家あるあるです。
縦走(じゅうそう)
「縦走」とは登山の方法のひとつであり、一般的には山頂に立った後に下山せず、そのまま次の山へ向かうことを指します。ひとつの山頂を目指すピークハントと比較して、より体力、知識、経験が必要となりますが、長距離縦走でしかたどり着けない秘境とも言える山の最奥は登山家を魅了し続けています。
らく・らーく
「らく」とは、山の斜面を転がり落ちる石や、落石のことを指します。登山中に石を落としてしまったり、落ちていくのを見つけたら、恥ずかしがらずに大きな声で「らーく!!」と言って、下にいる人に危険を教えてあげましょう。
浮石(うきいし)
「浮石」とは、上に乗るとグラグラと揺れるような不安定な石や岩のことを指します。岩の大小にかかわらず浮石は存在し、踏み抜いてしまうと転倒や落石、滑落の原因となるので、一気に重心をかけずに慎重に歩きましょう!
トラバース(とらばーす)
「トラバース」とは、ピークに登らずに、山の中腹の斜面をほぼ水平に横切ることや、雪渓を横断することを指します。ショートカットやエスケープルートとも同義として使用されることもあります。特に雪山ルートなどでよく使用される用語です。
まとめ
今回は、登山家との会話で頻繁に耳にする登山用語を10個厳選して紹介しました。みなさんは何個知っていましたか?登山用語はまだまだたくさんあるので、徐々に覚えていきましょう。