いいことたくさんの自転車通勤!メリット・デメリットと、自転車通勤を快適にするポイントまとめ
毎日の満員電車や交通渋滞から開放され、おのずと運動習慣が身につく自転車通勤は、心身の健康、経済性に優れ、環境にも優しい、良いことづくしの素晴らしい移動手段としてとても注目されています。
そんなメリットいっぱいの自転車通勤ですが、急な悪天候や夏の暑さ、通勤途中にタイヤがパンクしたらどうする?など、いろいろ心配な点も多く、なかなか切り替える一歩が踏み出せない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、実際に毎日片道10キロ以上の距離を自転車で通勤している筆者が、実際に感じているリアルな自転車通勤のメリット・デメリットを紹介し、その対策方法を徹底的に解説いたします。
自転車通勤のメリット
満員電車、交通渋滞のストレスから開放される
電車通勤や車通勤をするうえで、満員電車、交通渋滞のストレスからは避けられません。自転車通勤をするメリットとしてまず挙げられることは、これらのストレスからの解放でしょう。自転車は小回りが聞く乗り物なので、交通渋滞による影響が少なく、自分のペースで移動することができます。
朝から外の景色や街の風景を眺めながら、全身運動をすることで、心身ともにリフレッシュした状態で仕事に望むことができます。
体力の向上やダイエット効果も期待できる
自転車での移動は有酸素運動になるので、心肺機能の向上、筋力の強化、脂肪燃焼効果につながり、高いダイエット効果が期待できます。運動はしたいけど、仕事が終わってから走りに行ったり、ジムに通ったりするのは面倒で続かない…。という方に自転車通勤は特におすすめできます。
仕事帰りにジムに行くのは面倒くさい人でも、仕事であれば行くしかありませんので、おのずと運動習慣を身につけることができます。
さらに毎日の生活に適度な運動習慣が加わることで、睡眠の質が向上するというメリットもあります。
お金の節約になる
自転車での移動は、車や公共交通機関での移動と比べ、ガソリン代や駐車料金、切符や定期券代が不要になります。通勤だけではなく、ちょっとした買い物なども自転車で行くことで、移動にかかるコストが安く済みます。
また現在家族で車を2台以上保有しており、自転車通勤に切り替えることで、車の保有台数を減らすことができれば、車両代や保険代、自動車税など、更に大幅なコスト削減が可能です。スポーツジムに通う費用なども節約できるかもしれません。
自転車通勤手当が支給される会社も多いので、一度勤めている会社の通勤規則を確認してみましょう。
時間の節約になる
誤差はあれど、どこの企業も就業時間は大体同じのことが多いので、おのずと通勤時間帯の電車や道路は、1日で1番混雑する時間帯となります。電車やバスに定員オーバーで乗れなかったり、事故や混雑から道路が渋滞し、車が進まない…。ということが想定され、その分、家を早く出発する必要があったり、家に到着する時間が遅くなってしまう、なんてこともあるでしょう。
その点、自転車通勤であれば、道路の混雑の影響をほとんど受けることなく、一定の時間で移動ができるため、時間を有効に使うことができます。
また、通勤時間を運動に当てることができるので、仕事終わりにランニングに行ったり、スポーツジムに通う時間も節約でき、家族で過ごす時間や、趣味の時間を増やすこともできるかもしれません。
自転車通勤のデメリットとその対策
天候に左右される。特に雨の日は不快
1年のうち、約1/3は雨の日とされています。自転車通勤をするのであれば悪天候時の対策はかかせません。雨の日に自転車に乗ると、レインウェアを着ていても、髪や服がぬれたり、ウェアの中が蒸れたりと、とても不快ですよね。しかし、最近のレインウェアは透湿性が高く、薄く柔らかい動きやすい素材のものも多いので、自分に合ったものを選び、不快さを軽減しましょう。
いざという時のために、職場にタオルと着替え、ドライヤーを置いておくと安心です。
どうしても苦痛な方や、ひどい悪天候の日は、無理に自転車通勤にこだわらず、車や公共交通機関での通勤に切り替えるなど、割り切ってしまうのもいいでしょう。
☆ポイント☆
・透湿性の高い、動きやすいレインウェアを使用する。
・職場にタオルと着替え、ドライヤーをおいておく。
・つらい時は車や公共交通機車での通勤に切り替える
夏の暑い日は職場に付く前に汗だくになってしまう
日本の夏はとても暑く、40度を超える酷暑日も珍しくなくなってきました。そんな中で自転車通勤なんて、「汗だくで仕事どころじゃないよ。」と思う方も多いのではないでしょうか。しかし、朝夕の通勤の時間帯の気温はそこまで高くなく、想像しているほどの過酷さではありません。それでも暑いに違いはないので、しっかりと対策をして乗り切りましょう!
職場にシャワーや更衣室があり、到着後に着替えてしまえれば手っ取り早いですが、十分な設備の整った職場ばかりではありません。
暑さ対策には、通勤ルート選択がとても重要となります。幹線道路の下や、木陰のかかる遊歩道など、できるだけ日陰を走行するようにしましょう。また、走行中は風があたり涼しく感じますが、信号などで停止すると一気に汗が吹き出しますので、停止するポイントの少ないルートを探してみましょう。ファン付きのベストや、ネッククーラー、ミストスプレーなどの暑さ対策グッズも活用するといいでしょう。
また、一番の対策は電動アシスト自転車を使用することです。漕ぎ出しや、坂道の一番力を使用するポイントを電気でアシストしてくれるので、汗の量が激減します。
上記対策でも対応しきれないという方は、夏の間だけ、職場付近のトレーニングジムを契約してしまうのも良いかもしれません。最近は月3,000円ほどの安価なジムも増えてきていますので、少し家を早く出て、軽いトレーニングとシャワーを浴び、さっぱりしてから職場に向かうのもいいですね!
☆ポイント☆
・到着後に着替える。(職場にシャワーや更衣室などの環境があれば)
・日影が多く、信号など停止ポイントの少ないルートで通勤する。
・ファン付きベストや、ネッククーラーなどの暑さ対策グッズを使用する。
・電動アシスト自転車を使用する。
・職場の近くのスポーツジムを契約する。
タイヤのパンクなどの自転車トラブル
自転車のトラブルで最も多いのが、タイヤのパンクとなります。通勤途中でタイヤがパンクしてしまい、会社に遅刻してしまうのは心配ですよね。一番の対策は、パンクを未然に防ぐことですので、半年に一回ほどでいいので、定期的に自転車ショップでメンテナンスをしてもらいましょう。
そして、いざタイヤがパンクしてしまったときのために、代わりの公共交通機関での職場までの行き方と、通勤ルート上でパンク修理をしてくれる、店の位置と営業時間を把握しておくといいでしょう。
加えて、早朝深夜などの店が開いていない時間帯に備えて、パンクキットを常備し、自分でも簡易修理ができるようになっておくと安心です。慣れるとそんなにと難しくないですよ!
また、通常のタイヤと比べると、クッション性に劣り、多少乗り心地は悪くなりますが、絶対にパンクしない「ノーパンクタイヤ」や、パンクしにくい「耐パンクタイヤ」などもありますので、心配な方はこちらも検討してみてはいかがでしょうか。
☆ポイント☆
・代わりの通勤手段、経路を調べておく。
・通勤ルート上で、修理してくれる店の位置と営業時間を調べておく。
・パンクキットを常備し自分で修理をする。
・ノーパンクタイヤ、耐パンクタイヤを履く。
仕事をする前に疲れてしまう
通勤距離が長い場合や、急な坂道が多い地域では、体力的な負担が大きくなります。慣れるまでは、早めに家を出発し、ゆっくりとしたペースで自転車をこぎ、職場についてからも、少し休憩をとってから業務にとりかかるといいでしょう。
また、疲労を軽減するには自転車選びがとても重要となります。職場までの距離や道路状況、坂道の有無などを考慮し、電動アシスト自転車やロードバイク、クロスバイクなど、体力面での負担を軽減してくれる、適切な自転車を選択しましょう。
最初は大変に思うかもしれませんが、しばらく続けると徐々に体力がついてきて体力的な負担は減ってくるはずです。
☆ポイント☆
・環境に合わせ、電動アシスト自転車やロードバイクなど、体力面での負担を軽減してくれる、適切な自転車を選択する。
・早めに家を出てゆっくりとしたペースで自転車をこぐ。
・早めに職場に到着し、始業前に少し休憩をとる。
・2~3週間続けると体が慣れるので、それまでは根性で頑張る。
自転車通勤をするにあたって
事前に確認すること
交通費の支給や、悪天候の日のみ、他の交通手段に切り替えられるかなど、職場の通勤規則を確認しましょう。また自転車通勤に切り替える前に、実際の通勤ルートを確認しながら、自転車で職場まで行ってみましょう。
道路状況、坂道の有無など、距離だけでは測れない負担がわかりますので、本当に続けられるかしっかりと判断しましょう。雨の日に試してみると、よりリアルなシミュレーションができていいでしょう。
必要なものを揃えよう
自転車通勤をすると決めたら、自転車、雨具などの必要な物に加え、ヘルメット、ライト、ベルなどの安全用品、チェーンロックなどの防犯用品など、必要なものを揃えていきましょう。人や環境によって必要な装備はことなりますので、まずは最低限必要な物を備え、必要に応じて買い揃えていけば良いでしょう。
また、万が一事故を起こしてしまった時に備えて自転車保険には必ず加入しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?メリットの多い自転車通勤ですが、どうしても性に合わない方もおられるかと思います。今回の記事を参考に、自分のライフスタイルに合わせて、最適な通勤方法を選ぶことが大切です。交通ルールを守り、安全対策をしっかり行い、毎日の自転車通勤を楽しんでみてはいかがでしょうか。